指示代名詞「それ」「それら」は、フランス語でいうとcelui, ceux, celle, celles に当たります。
ルワンダ語にはクラスが16ありますので、指示代名詞の形も16あります。
ルワンダ語では、指示詞の「その・それらの」と指示代名詞「それ・それら」の形は同じですが、アクセントが変化します。
例えば、uwo mwana「その子」の1クラス指示詞「その」uwoは高低ですが、
指示代名詞「それ」[人を表すことが多い1クラスでは「その人」のuwoは、アクセントが高高になります。
指示形容詞と指示代名詞①は形は同じ、アクセントが違う。「もの」は者と物のふたつの場合が
ある。
①その者、その物
(ア)abana nabonye bari bafite imisatsi myinshi 私が見た子どもたちにはたくさん髪があった
指示代名詞を使って
abo nabonye bari bafite imisatsi myinshi 私が見たそれらの者たち(2クラスの者たち)には髪がたくさんあった。
これは 「私」はその子どもたちを見たが、対話相手は見ていない場合である。
(イ)「私」と対話相手がともにその子どもたちを見ていた場合には(今目の前にはいないが、思い出して話している)、
Bariya twabonye bari bafite imisatsi myinshi.私たちが見たあの子たちにはたくさん髪があったね。
(ウ)ここにもう1人別の対話相手が来て、「私」と1番目の対話相手は当該の子どもたちを見たが、2番目の対話相手は見ていない場合、
Abo twabonye bari bafite imisatsi myinhsi. 私たち(「私」と1番目の対話相手)が見た子どもたちにはたくさん髪があった。
※遠くに見えている子たちを指して「あの子たち」という場合、「私たちが見ている turabona」は普通つけない。
Bariya abana bafite imisatsi myinshi.
Bariya bafite imisatsi myinshi. と言う。
A--Ipusi nabonye yari iri kurya imbeba. 私が見た猫はネズミを食べていた。
B--Njye, iyo nabonye yari iri kurya ifi. 私が見たそれは魚を食べていた。
AはBが見た猫を見ていない。
猫が魚を食べているところだ (現在)は Ipusi iri kuryja ifi.ですが
[ iriはi(それ(9)が)+ri(英語のbe動詞に相当) 「それが~の状態にある」、
その後ろに動詞の原形がきて、 「それが~の状態にある」→「それが~しているところだ」]
猫が魚を食べているとこだった(過去)は、 yari=i(それ(9)が、次に母音がくるのでyに変化)+a(過去の時制接辞)+ri(英語のbe動詞に相当) の次にiriを重ねて、Ipusi yari iri kurya ifi.とします。
Njye, iyo nabonye yari iri kurya ifi.
まとめてみます。
[指示形容詞 / 指示代名詞~現場指示の場合](話し手と聞き手は少し離れていると想定する)
aba bana / aba 「この子たち」 / 「この者たち」 話し手の領域にあるもの
abo bana / abo 「その子たち」 / 「その者たち」 聞き手の領域にあるもの
bariya bana / bariya 「あの子たち」 / 「あの者たち」 両者から離れたところにあるもの
iyi ipusi / iyi 「この猫」 / 「このもの」 話し手の領域にあるもの
iyo ipusi / iyo 「その猫」 / 「そのもの」 聞き手の領域にあるもの
iriya ipusi / iriya 「あの猫」 / 「あのもの」 両者から離れたところにあるもの
[ 指示形容詞 / 指示代名詞~文脈指示の場合] 現場に「子どもたち」「猫」はいない
abo nabonye 「私が見たその者たち」 聞き手は見ていない
abo wabonye 「あなたが見たその者たち」 話し手は見ていない。
bariya twabonye 「私たちが見たあの者たち」 話し手と聞き手、共に見た。
普通は単に ba「彼ら、彼女ら」になる。
abo twabonye 「私たちが見たその者たち」話し手と聞き手は見たが、加わった第2の聞き手は見ていない。
iyo nabonye 「私が見たそのもの(9クラス)」 聞き手は見ていない
iyo wabonye 「あなたが見たそのもの」 話し手は見ていない。
iriya twabonye 「私たちが見たあのもの」 話し手と聞き手、共に見た。
普通は単に9クラスの主語接辞 i を使う。
iyo twabonye 「私たちが見たそのもの」 話し手と聞き手は見たが、加わった第2の聞き手は見ていない。
②「~のもの」の形になるとき(フランス語でいうと、celui de qn )
Iri cupa ni irya Alice. このぺットボトルはアリスのそれだ。
1 Aka gahinja ni aka Jeanne. この赤ん坊はジャンヌのそれだ。
2 Ako gahinja ni aka Jeanne. その赤ん坊はジャンヌのそれだ。
3 Kariya gahinja ni aka Jeanne. ああの赤ん坊はジャンヌのそれだ。
aka Jeanneの aka は、 a(それ)に属辞 kaが融合して aka になっています。
4 Icyi gitabo ni icya Jeanne
5 Iicyo gitabo ni icya Jeanne
6 Cyiriya gitabo ni icya Jeanne
icya Jeanne の icya は、i(それ)に属辞 cya が融合して icya になっています。
Nasomye igitabo cya Janne n’icya Sophie . 私はジャンヌの本とソフィーのそれを読んだ。
1~6を読み上げています。
2026/01/04 加筆
2026/01/14 加筆
2026/01/20 加筆
2026/01/31 加筆
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