-ri は、英語のbe動詞のように、①「ある、いる、存在する」と、後ろに補語(形容詞あるいは名詞)をもって②「~である」というふたつの意味を持つ。
①「ある、いる、存在する」[英語の第1文型 SV+副詞句(場所)に相当]
肯定文 否定文
ndi i Kigali 私はキガリにいる sindi i Kigali 私はキガリにいない
uri i Kigali 君はキガリにいる nturi i Kigari 君はキガリにいない
ari i Kigari 彼(彼女)はキガリにいる ntari i Kigali 彼はキガリにいない
turi i Kigali 私たちはキガリにいる ntituri i Kigali 私たちはキガリにいない
muri i Kigali あなたたちはキガリにいる ntimuri i Kigali あなたたちはキガリにいない
bari i Kigali 彼(女)たちはキガリにいる ntibari i Kigali 彼(女)たちはキガリにいない
※ただし、-ri は短期的に「いる」ことを示す。Kigali に住んでいるなら、
Yohani aba i Kigali.「ヨハーニはキガリに住んでいる」という。
②「~である」
A [英語の第2文型 SVC(形容詞)に相当]
ここで例文で用いる形容詞-zima は「元気である、生きている、正常である」という意味。
ただし、肯定文では「生きている」、否定文では「頭がおかしい」という意味で用いられることも多い。
Khamenei ni muzima.ハメネイは生きている。
Trump si muzima. トランプは頭がおかしい。
活用は
ndi muzima 私は元気だ sindi muzima 私は元気ではない
uri muzima 君は元気だ nturi muzima 君は元気ではない
ni muzima 彼(彼女)は元気だ si muzima 彼(彼女)は元気ではない
turi bazima 私たちは元気だ ntituri bazima 私たちは元気ではない
muri bazima あなたたちは元気だ ntimuri bazima あなたたちは元気ではない
ni bazima 彼(女)たちは元気だ si bazima 彼(女)たちは元気ではない
※1人称・2人称は①「ある、いる、存在する」と同じ活用。
※3人称は単数も複数も、肯定文では ni 、否定文では si になる。
※人称を問わず、単数の時の形容詞接辞は mu(1クラス)、複数の時は ba(2クラス)になる。
※従属節内では、ni は ari に、si は atari に変わる。
Numvise bavuga ko Brigitte ari umugabo. ブリジット・マクロンは男だという噂を聞いた。
Numvise bavuga ko Brigitte atari umugore.ブリジット・マクロンは女性ではないという噂を聞いた。
※ Ntabwoの後ろでも、 ni は ari に変わる。
ntabwo ari muzima.彼(女)は元気ではない。
ntabwo ari bazima. 彼(女)たちは元気ではない。
その他は変わらない。
Ntabwo ndi muzima |
Ntabwo uri muzima |
ntabwo ari muzima |
ntabwo turi bazima |
ntabwo muri bazima |
ntabwo ari bazima |
B [英語の第2文型 SVC(名詞)に相当]
Isoko ni ikibanza bagurishirizamo. 市場は人がそこで売る場所である。
このように「~というものは…である」という総称的なコピュラ文の3人称にも ni を用いる。
isoko(5) 市場
ikibanza(7) 場所
bagurishirizamo「人がそこの中で売る」=ba(英語のthey) +gurishiriza(kugurisha「売る」+ ra(英語のat)→gurishiriza に変形)+mo「中で」
2026年4月29日訂正・加筆